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『人間関係』

マッキーは本当は寂しがりやだったかも知れない。そりゃね、施設にいた頃は友達も居たし話もしていたんだよ。でも、心の片隅では本音で話していなかったような気がしていました。冗談なんかは言っていたけどさ。お酒の力を借りて話していたもんです。「お酒って、凄いなぁ」と勘違いしていたのだよ。

病院に入院した頃もそうだったね。「俺はなんで・・・」といつも思っていたのです。お気に入りの看護師さんが夜勤の時はナースステーションに入って行って話を聞いて貰っていました。どうも『人間関係』がうまくいってなくて、一人で悩んでいたものです。そんな事を話していたんだよ。看護師さんは「そんな事ないよ。あなたが相手の事を考えすぎるから、話が出来ないんだよ」と言ってくれていた時期がありました。

3回目の入院の時だったと思うけどすごい『うつ病』が出ていてね、ドクターAが部屋に入って来ても何も話すような状態ではなかったし、看護師さんがご飯を持って来ても食べていなかったんだよ。でもドクターAはクスリを出してはくれなかった。きっと「時間が解決してくれる」と思っていたのでそうね。抜け出すのに苦しかったです。45日間ベッドの上で闘っていました。もちろん、入院患者さんも様子を見に来ていましたが、まったくの無気力状態だったから、話す余裕なんてなかったのです。ご飯を食べていなかったから体力も落ちていました。

ですが、何かの切っ掛けで『うつ病』から抜け出す事が出来たんだよ。みるみると元気を取り戻したのです。それまでは「早く死にたい」とばかり思っていたけど、「ここで死んだら親不孝になる」と思ったんだよ。ナースステーションに行って一言「腹減った。何か食べ物あるね」と喋った時には看護師さんが「やっとあなたらしくなったね。ちょっと待ってて、お菓子持って来るから」と言ってくれました。部屋でお菓子とコーヒーを食べさせてもらっている時に「長く掛かったけど、もう大丈夫みたいだね。安心したよ」と言ってくれた時には嬉しかったですよ。

あの頃のケースワーカーさんも「周りを見てごらん。みんなが君の復活を待ってるよ。今は仕事の事は考えずに治療に専念しよう」って言ってくれていました。その一言だけでもマッキーは救われていました。受け持ち看護師さんも「ホッとしたよ」と言ってくれたのです。