映画☆☆(5月?)メッセージ鑑賞☆☆NO43

5月の7本目に観た作品は「メッセージ」です。

SF短編小説が原作と知り凄く気になっていた作品でした。

(*´▽`*)

大画面で観て良かったと思いました。

斬新なSFだと思いました。

観た日のシアターはまさかの満席でした。

日曜日のレイトショーだったので混んでないと想定してました。

少しネタバレします。

☆☆メッセージ☆☆ (2016年・アメリカ) 116分

【原題:ARRIVAL】

あらすじ

巨大な球体型宇宙船が、突如地球に降り立つ。

世界中が不安と混乱に包まれる中、言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は宇宙船に乗ってきた者たちの言語を解読するよう軍から依頼される。

彼らが使う文字を懸命に読み解いていくと、彼女は時間をさかのぼるような不思議な感覚に陥る。

やがて言語をめぐるさまざまな謎が解け、彼らが地球を訪れた思いも寄らない理由と、人類に向けられたメッセージが判明し……。

☆☆キャスト☆☆

原作:テッド・チャン

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ

脚本:エリック・ハイセラー

製作総指揮:スタン・ヴロドコウスキー、エリック・ハイセラー、ダン・コーエン、カレン・ランダー、

トーリー・メッツガー、ミラン・ポペルカ

音楽:ヨハン・ヨハンソン

☆☆エイミー・アダムス(ルイーズ・バンクス)

☆☆ジェレミー・レナー(イアン・ドネリー)

フォレスト・ウィテカー(ウェバー大佐)

☆マイケル・スタールバーグ(ハルペーン)

マーク・オブライエン(マークス大尉)

ツィ・マー(シャン上将)

テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を基にしたSFドラマ。

球体型宇宙船で地球に飛来した知的生命体との対話に挑む、女性言語学者の姿を見つめる。

メガホンを取るのは、『ボーダーライン』などのドゥニ・ヴィルヌーヴ

『ザ・マスター』などのエイミー・アダムス、『アベンジャーズ』シリーズなどのジェレミー・レナー、『ラストキング・オブ・スコットランド』などのフォレスト・ウィテカーらが結集する。

SF映画の概念を覆し深遠な問いかけをもたらす、鬼才監督の仕掛ける映画的体験!!

鑑賞中、何度も新鮮な驚きを与えてくれるこの映画は、観る側がいかにSFというものに対して、いつの間にかありきたりのイメージを寄せていたかということを認識させます。

宇宙人の造形。

本作に登場する異形の生き物“ヘプタポッド”を目の当たりにすると瞠目し、興奮が沸き上がります。

洞窟を思わせるような暗くミニマルな宇宙船内のルックも斬新です。

監督談で実際スタッフがぶつかり合うほど現場も暗かったそうですね。

深海にいるかのような独特のムードを作り上げた美術スタッフと撮影監督、音楽家チームの功績も特筆に値します。

 

原作はテッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」。

SFとしてかなり独創的なこの物語をスクリーンに展開させるにあたり、鬼才ドゥニ・ヴィルヌーブ監督は、その真髄を保ちつつ、アーティスティックな映像による壮大なスケール感を加味してみせました。

奇妙な音や文字を発信する彼らと交信するために、軍の依頼を受けたのが、エイミー・アダムス扮する言語学者ルイーズです。

「ヒロイン」というところに物語の大きな伏線が有ります。

彼女の接し方には明らかに周囲の好戦的な男性とは異なるものがあります。

母性的とも言える開かれた心と寛容性。。

未知のものに対する恐怖を攻撃性ではなく好奇心に転換していくその姿勢は、現代社会の状況を風刺する政治的なディメンションをももたらしていいます。

 

後半は、<彼ら>対<地球人>のような王道SF戦争路線になっていくかと思いきやひねりと共に、深い人間ドラマとして着地している点がお見事です。

人類に対する考察や人間が生きることの意義に関する深遠で哲学的なまでの問いかけです。

スタンリー・キューブリックに匹敵すると言っても過言ではないでしょう。

先に接触をした米軍はその殻の中に二体の生命体がいることを発見し、彼らの飛来目的を探ろうとするが、彼らが発する音声は解読不能。

そこで白羽の矢が立ったのが、言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)。

物理学者のイアン(ジェレミー・レナー)とともに二体の生命体と接触を図り、音声言語による接触を諦め、視覚的言語(文字)によるコンタクトを図ることにします。

20日近く経て初めて解読できた彼らの言語は「武器を使え(Use Weapon)」というものだった。。

というところから始まる物語は、21世紀の『未知との遭遇』というに相応しい。

〇つの脚のようなものを持ち、〇〇に似た形態の二体の生命体は「ヘプタポッド(〇つの〇の意味)」と名付けられ、それぞれが「アボット」「コステロ」と20世紀の米国喜劇俳優コンビの名をとって付けられるあたりが可笑しい。

彼らが発した「武器を使え」の意味、そして彼らの飛来目的は何かというところを興味の焦点として、映画は進んでいきます。

多くの映像は、中央の対象(その多くはルイーズである)のみをくっきりと捉え、その背景にいる人々、背景にある物体は霞んでいます。

飛来物である殻のなかでのヘプタポッドとの接触も、ヘプタポッド側は靄の向こうに霞んでいます。

そういう映像手法で、観客の心をルイーズの心とシンクロさせていきます。

ルイーズの娘の名前は〇ン〇(〇〇N〇〇〇)、前から綴っても、後ろから綴っても同じ。

ルイーズがイアンと交わす印象的な台詞があります。

「その人との未来を知ったら、あなたはどうする?」「いま以上に愛するよ」

この台詞には泣けました。

☆☆評価☆☆

感覚と知能の双方を刺激する、まさに映画的体験に満ちた作品ですね。

娘との映像は、ヘプタポッドとの接触を繰り返す度に増えていきました。

ルイーズにとっての大きな変化であり、最終的にヘプタポッド側の領域に入った瞬間に、「武器」の意味も、脳裏をかすめる娘の映像の意味も理解するあたりツボでした。(★4)

・少し先に観た友人たち

友人1:武器=戦うための道具ではなく、まったく別の道具であること(それは、ルイーズが言語学者であることそのものに由来してほかならない)がわかります。(★4)

友人2:原作邦訳版は100ページほどの短編小説。

言語学を用いたSF短編小説だが、映画版は宗教色と政治色が濃く描写されているのが特徴ですね。(★3)

友人3:なんかSFでありながらヒューマンドラマは飽きたかな。(★2.5)

友人4:記憶に残る名作と言える作品でした。(★4.5)

友人5:未来を知っても、いま以上に愛したい、その気持ちは忘れたくはないと感じました。(★5)

バイト友X:この作品恐ろしく見る人を選ぶでしょう。(★1)

感覚と知能の双方を刺激する、まさに映画的体験に満ちた作品でしょう。

原作は未読ですけど映画は傑作と言えるでしょう。

興味のある未見の方は是非に〜。